開催概要

主催者挨拶

ここは、可能性の交差点。

文字通り、劇団と鑑賞者の出会いを通じて、表現の幅や意味を分かち合う、それが應典院舞台芸術祭「space×drama」です。
1997年の開始以来、関西小劇場を中心に活躍する劇団が相互に支え合い、切磋琢磨し合う機会となっています。

その大きな特徴の一つは、前年度の優秀劇団が次年度に劇場と協働プロデュースの公演を行うことです。
2015年度は無名劇団。

また、昨年より特別招致公演として、ベテラン劇団を演劇祭にお呼びして、年代を超えた交流を目指しています。
今年の特別招致公演は、ステージタイガーさんです。

5劇団の競演による、直径14メートル、高さ7メートルという円筒形の空間(space)に生み出される多様な劇団の多彩な物語(drama)を、どうぞお楽しみください。

應典院舞台芸術祭 space×drama とは

97年、10月第一回目の舞台芸術祭「space×drama97」を開催。
平田オリザ氏のワークショップや上海太郎氏の一人芝居、南船北馬一団の公演等、音楽、演劇、舞踏の様々なジャンルの舞台芸術を発表した。

98、99年は、基盤の整備を図るため、通常の演劇上演及び、各種セミナーや「寺子屋トーク」と銘打つ講演会に力を入れ、翌2000年1月から2月にかけて、第2回目の舞台芸術祭「space×drama2000」を開催。
参加した劇団が実行委員会を結成し、公演終了後にトークセッションを行うなど、現在の流れの原型が定まった。 締めくくりには、劇団「青い鳥」主宰の芹川藍さんのワークショップ及び、津村卓さんのトークライブを行い、若手とベテランの融合を図った。

2003年に入り、転換点を迎え、それまで、様々なジャンルの舞台芸術を発信する場であったものを、結成5年以内の若手劇団を支援するスタイルに移行した。
劇団の制作者を育成する機会を設け、関西小劇場が慢性的にかかえる制作者不足を何とか解消していくための一助にしていくための施策となる。
この年から、参加した劇団から、協働プロデュース対象劇団を選出することになり、最長2年間に及ぶ長期の劇団支援をはじめた。